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ヒガンバナ科の作物で、原産地は中国西部と言われています。
11~3月が旬で、炒め物や煮物、薬味等で食べられています。
ネギには、大きく分けて、白くて太い部分を食べる「根深ネギ」と緑色の先端部分を食べる「葉ネギ」とがあり、「根深ネギ」は、“土寄せ”して、白い部分を長く育てます。
(JA仙台管内の主な生産地:六郷、岩切)
たなばたけ高砂店
横山 美帆さん
ネギの香り成分の「アリシン」は、消化液の分泌を促して食欲を増進させるほか、ビタミンB1の吸収を助けて疲労回復を促進する効果が期待できるといわれています。
ビタミンB1が豊富な豚肉などと一緒に食べると、より、疲労回復効果が期待できるので、オススメですよ!
また、根深ネギの緑色の部分は捨ててしまう方のいるかもしれませんが、ビタミンやミネラルが豊富なので、みじん切りにして炒め物等で食べるのがオススメです!
根深ネギは、全体的にみずみずしく、白い部分が長くて光沢のあるものを選びましょう。
葉ネギは、葉先に枯れが無く、根本から葉先まで真っすぐで色合いが美しいものを選びましょう。また、どちらも葉先までピンと真っすぐなものが新鮮な証です。
根深ネギは、新聞紙で包み、冷暗所に立てて保存しましょう。
葉ネギは、湿らせた新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
また、どちらもみじん切りや小口切りで冷凍しておくと、薬味等に便利ですよ!
春と夏に種まきできますが、苗作りに60~75日ほどかかるので、コンテナで少量栽培するときは、ポット苗を使うと手軽に作れます。
株元を残して切り取ると、年に数回収穫できる便利な野菜です。
苗を1~2週間風通しの良いところに置いてから植え付けるか、市販の乾燥させた「干し苗」を植えると、ネギが良く分けつし、たくさん収穫できます。
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ポットから抜いた苗を2本ずつに分けて、平らにならした用土の上に2本1組で5cm間隔で千鳥状に並べます。
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植穴を空けて、苗を5cmほど挿し込み、ジョウロの水を手で受けて優しく水やりをします。
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草丈が15cmほどになり、根が活着してきたら、化成肥料をコンテナ全体にまき、土寄せします。収穫まで、化成肥料5gを月に1回程度施します。
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植え付け後2ヶ月程度で収穫できます。根元から収穫するか、根本を少し残して切り取って収穫します。根元を残すと再生し、また収穫できますが、その場合は追肥をしっかり施しましょう。
岩切の伝統野菜である曲がりねぎを伝承し、栽培していくことに誇りを持っています。明治時代から先祖代々受け継がれてきた原種を絶やすことは決してできません。種は自家採取をしており、母本の管理には気を使います。葱坊主から種を扱うときは、優しく慎重に、最も神経を使います。自家採取と優良系の選抜を繰り返すことで、品質の維持を心掛けています。
近年は住宅地の増加や後継者不足などの問題で、手間のかかる曲がりねぎの生産者は、残念なことに減少しつつありますが伝統を絶やさぬようこれからも手間を惜しまずに心を込めて栽培を続けたいと思います。
関内 清一さん
宮城農業高等学校を卒業後、実家の農業を継ぎ、現在は奥様と2アールの畑で曲がりねぎや自家用の葉物野菜などを栽培するほか、1.7ヘクタールの水田でひとめぼれを栽培している。
[天ぷらの衣液]
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カワシマ ヨウコ先生
野菜ソムリエ プロ
フードコーディネーター