農と食のこと

花き

パンジーとビオラの手入れ

秋植えした株は横に広がり花つきが良くなります。冬の間に咲き終わった花がらは、茎ごと摘み取り、黄化した枯葉は病害が発生しやすくなるので取り除きます。株が広がると倒れる茎が出てきます。主茎や側茎の一部を切り戻しして側芽を伸ばします。

球根類の手入れ

3月はスイセンやクロッカスは咲き終わり、チューリップ、ヒアシンス、ムスカリ等の花の一部が地上に見えてきます。この時期に乾燥すると草丈が伸びない小さい花になります。球根の周囲を浅く掘り起こし、肥料を施して開花まで十分に水やりをします。

バラのせん定と芽かき

冬のせん定は未だ芽が動かない1~2月が適しますが、今年は寒い日が続いたので3月でも株作りのためのせん定をします。茎やせん定後の切り口から複数の芽が伸びてくる場合は芽かきをして1つに整理すると良い花が咲きます。

花の種類で発芽する温度が異なります。年によって春の気温の上昇に違いがあるため、桜の花の開花を目安にします。

種をまく時期

①ソメイヨシノが散り始める頃(15~20℃)にまくのは、マリーゴールド、キンレンカ、コスモス、バーベナ、アゲラタム、カンパニュラなどです。

②八重桜が散り始める頃(20~25℃)にまくのは、ペチュニア、サルビア、アサガオ、ヒマワリ、ベゴニア、インパチェンス、ケイトウなどです。

種のまき方

用土は病害虫や雑草の種を含まない清潔な土が適しています。市販の肥料分のない園芸資材や培養土をふるって使うこともできます。まき方は、種の大きさで容器や苗の育て方が違います。

夏から秋にかけて咲いた球根類は原産地が熱帯から亜熱帯で、当地方では露地での冬越しが難しいため、保温して翌春まで貯蔵します。

庭植えで咲いた球根類

グラジオラスは茎葉をつけたまま日陰で乾かし、親球と木子(きご)をはずし、網袋に入れて乾燥状態で貯蔵します。ダリア、カンナは球根の付け根に新しい芽があるので掘り上げるときに注意します。球根は分割しないでもみ殻と箱に入れて少し湿らせて貯蔵します。

鉢植えで咲いた球根類

アマリリスは鉢植えのまま乾燥させて玄関や縁側などの屋内で冬越しして、春に新しい用土に植え替えます。カラー、カラジウムは葉が枯れてきたら、もみ殻やバーミキュライトと箱に詰め防寒して貯蔵します。球根を掘り上げる場合は湿らせた水苔で包み貯蔵します。

花壇の手入れ

株が大きくなると光が中まで入らないので伸びてくる芽が細く、よい花がさかなくなります。草姿を整えるため株を切り詰める手入れをします。

プランター植えの手入れ

根の負担を少なくするため、株の高さを3分の2位まで低くして、株が横に広がるように花茎を切ります。乾きが早くなるので株間に十分に水やりをします。

鉢植えの手入れ

土の容積が限られるので生育は花壇植えのように大株になりません。鉢全体に根がまわると乾きやすくなります。鉢底から水が流れるくらいの水やりをします。

気温の高い夏に咲く鉢花類は、日光の当て方や水やりなどの管理方法で秋までの咲き方が違い、長く咲かせるための育て方が必要です。

戸外で日光に当てて育てる種類

ハイビスカスやブーゲンビリアは戸外で日光を当てて育てると花がよく咲き続けます。戸外でも西日が避けられる所を選びます。晴天が続いた時は水やりを忘れないようにしてください。

室内のガラス越しで育てる種類

木立性ベゴニア、アイビーゼラニウム、フクシアなどは直射日光を当てると花色が薄くなる場合があります。窓際に置いて半日程度ガラス越しの日光を当てて育てます。鉢は風通しの良い所に置きます。

遮光をして育てる種類

ニューギニアインパチェンスやグロキシニアは直射日光で葉焼けをおこし易いので、窓際でレースのカーテン越しの日光で育てます。

夏に植え付けして秋に咲く球根の仲間です。花の球根には有毒な成分を含む種類があるので、注意して育ててください。

リコリス(ヒガンバナ科)

ヒガンバナやナツズイセンの仲間です。水はけの良いところに植えます。春にスイセンに似た葉が出て、葉が枯れてから花が咲きます。耐寒性が強く毎年咲き続けます。

ネリネ(ヒガンバナ科)

花弁の表面がキラキラ輝いて咲きます。耐寒性は弱く、当地方では冬は球根を掘り上げて貯蔵します。

コルチカム(ユリ科)

土に植えなくても球根から直接花が咲く性質があります。露地植えにすると自然に分球して増えます。

サフラン(アヤメ科)

日照不足は花つきが悪くなります。露地植えは、腐葉土や堆肥を十分に施して植えます。

ベラドンナ・リリー(ユリ科)

太い茎に6~8輪の花をつけます。花が咲いている間は、土が湿っている状態にします。

植え付ける時期

この時期に植え付ける球根はクロッカスや球根アイリス、チューリップ、アリウム、ユリなどがあります。9月中旬から10月上旬までが植え付けの適期です。植え付けが遅れると花茎が十分に伸びず花が小さくなります。

植え付け方法

庭植えは日当たりと水はけがよく、深く掘り起こせるところを選びます。堆肥や腐葉土の他に肥料石灰を1㎡当たり100g、粒状の化成肥料は50gを目安に施します。一般の球根類の深さと間隔は球根2つ分ですが、ユリは特に深く植える球根です。

チューリップ(ユリ科)

葉が半分くらい黄化した頃が掘り上げの時期になります。茎葉や土をつけたまま日陰で乾かすと球根が分割しやすくなります。植えた球根の半分以下の小球は開花球に育ちません。

スイセン(ヒガンバナ科)

毎年掘り上げはしませんが、開花数が少ないときや鉢植えは花後に化成肥料を施して育てた後に堀り上げをします。薄い茶色の皮は球根を保護する役割があるので剥かないようにします。

ヒアシンス】(キジカクシ科)

自然分球をしないので球根は増えません。鉢植えは1花茎あたりの花数が少なくなるので掘り上げて植え直します。水栽培した球根は鉢土に植えて育てることはできますが、開花は次年以降になります。

日差しが暖かくなってきました。庭に出て昨年の秋から育てて冬を越した花壇の春の手入れを始めましょう。

パンジーとビオラの手入れ

花壇やプランターに秋植えしたパンジーとビオラは暖かくなると株が横に広がり、花つきがよくなります。咲き終わった花がらは早めに取り除きます。花茎も一緒に摘み取ると株がきれいになります。

球根類の手入れ

チューリップやムスカリなどは葉が開き、花茎が地上に出てくる準備をしています。この時期に肥料分が少なく乾燥すると草丈が短い小さい花になります。速効性の肥料を施し、降雨が少ないときは水やりをします。

宿根草類の手入れ

クリスマスローズやプリムラ・ポリアンサは花がまだ咲き続けています。クリスマスローズは、日当たりを良くして太い花茎を伸ばすため古い葉を切り取ります。プリムラは枯れた外葉を取り除き、根が広がるように周囲を浅く掘り起こします。

鉢花類

クリスマス、正月の時期はいろいろな鉢花が出回ります。開花している鉢花は日光に当てて育てます。花の時期は肥料を必要としませんが、年を越した頃から茎葉が伸び始めるので水やりの時に液肥を薄くして施します。

洋ラン類

洋ランの中でも小型シンビジウムやミニカトレアは寒さに強く、花の期間が長いので人気があります。花が咲いている間は日光が直接当たらないところに置きます。水やりは控えめに4~5日に1回くらいにします。

観葉植物類

熱帯や亜熱帯地域の原産で生育温度が高い種類ですが、ゴムノキやサンセベリア、シェフレラなどのように最低温度3~5℃で越冬できる種類もあります。秋口から水やりを少なくして耐寒性を強くする育て方も大切です。

花の特徴

常緑の多年草で耐寒性が強く、当地方でも真冬の庭で咲きます。12月から咲く種類がありますが、3~4月頃までが花の盛期です。花が終わる夏は半休眠状態になり、生育を休止します。休眠から覚める秋から翌春までが生育期間です。

鉢植えの植え替え

購入した未開花のポット苗は庭に直接植えないで今年は5号位の鉢に植え替えをします。鉢植えは花が終わったら一回り大きい鉢に植え替えます。用土は中粒の赤玉土5:小粒の軽石1などの割合が適しています。

庭植えの手入れ

鉢植えで根がしっかり伸びた株を庭植えにします。庭に植える場合は水はけが良く落葉樹の下など夏は半日陰になるところに植えます。庭植えで5~6年開花した株は9月中に3芽以上の芽をつけて株分けをします。

花の特徴

メキシコ原産の常緑性の低木で、現地では5mくらいの高さまで成長します。赤色に色づいている花のような部分は苞(ほう)と呼ばれるガクの周りの葉が変化したものです。

鉢植えの手入れ

日光を好むので窓際の日のあたるところが良く、温度は最低10℃を保ちます。暖房を止める夜間は部屋の中央部に移します。冬の間の水やりは控えめにします。

来年も咲かせる方法

再燃のクリスマスまでに色づかせるためには9月初めから夕方5時~翌朝7時まで毎日段ボール箱などを鉢に被せて暗い時間を長く処理する(短日処理)が必要です。

良い鉢の選び方

シクラメンは1枚の葉に1つの花芽をつけながら生育します。そのため葉数が多い株は花がよく咲き続けます。花茎が直立して花弁が完全に反転しているものが丈夫な株で、黄化した葉が少ないものを選びます。

鉢植えの手入れ

生育適温は20℃前後で、寒さより暑さに弱い鉢花です。夜間は7℃に保てば冬越しします。底面給水式の鉢は水を入れすぎないことが大切です。肥料は液肥を月2回くらい薄くして施します。

2年目以降の咲かせ方

春までに葉が残っている株は2年目も咲かせられます。①水やりを続けて夏越しをする方法と、②水やりをやめて休眠させる方法があります。夏の高温多湿に弱く、病害で株が枯れることがあるためです。両方とも8月に一回り大きい鉢に植え替えをしてください。

秋から翌年の春まで咲き続けるパンジーとハボタンの植え付け準備を始めましょう。

パンジー

ビオラとその交配種を含めると種類が多いので花色の組み合わせで植栽を楽しみます。秋の植え付けは冬の間も生育を続けて株が広がるので、株間をあけて植え付けます。花壇植えは深く掘り、堆肥や腐葉土を施すと良い花が咲き続けます。

ハボタン

花壇植えは植えた後に葉が広がることがないので、高さを揃えて株間をあけないで密に植えます。近年は小型の種類が多くなり、寄せ植えにも使いやすくなっています。肥料を多く施すと緑色が強く出て、赤や黄色の色づきが不鮮明になるので注意してください。

寄せ植え

パンジーとハボタンは寄せ植えにする場合は葉物や花色の異なる種類を加えて色と形の組み合わせを楽しみます。厳寒期は軒下に移して霜や寒風を避け、冬の間は花がらや黄化した葉の摘み取りをこまめにすると長く楽しめます。

パンジーは寒さに強く、秋に植え付けると来年の初夏まで楽します。8月に種をまき自分で育てた苗で花壇や鉢の寄せ植えを作ってみましょう。

種のまき方

浅い平鉢か園芸用の育苗箱に培養土とバーミキュライトを半分に混合した用土をふるって入れ1粒ずつ2㎝間隔にまきます。光がないと発芽しない性質があるので覆土は薄くします。発芽の適温は20℃前後です。気温が高い時期なので、まいた後は北側の軒下など涼しい場所に置きます。

苗の育て方

本葉が3~4枚開いたら、種まきした土と同じ用土で3号(9㎝)のポリポットに移植します。この時期から生育が早くなるので苗は日当たりの良い所に置き、肥料はつぼみが見えてくるまで水やりの時に液肥を薄くして施します。育苗ポットは暑い時は遮光をするなどして涼しいところで育てます。

梅雨の時期の温度と湿度条件は宿根性草花を挿し芽で育てるのに適しています。

挿し床と挿し穂の調整

用土は肥料分を含まない清潔なものを準備します。鹿沼土や赤玉土、バーミキュライトは挿し床として良い資材です。挿し穂は葉を少なく茎を短くして挿し、挿し芽した後は直射日光と風を当てないことがポイントです。

庭の草花

クレマチス、ミヤコワスレ、ナデシコ、ホトトギスなどがあります。花が咲き終わり、茎が少し硬くなれば挿し芽時期です。

鉢花類

ゼラニウム、フクシア、カランエコ、セントポーリアは次々と咲きますが開花盛期が過ぎた頃が挿す時期です。

観葉植物類

サンセベリア、クジャクサボテン、ゴムノキ、ドラセナなどは株分けや取り木などで新しい株を作りますが、苗を増やす場合は葉や茎を挿し芽して育てます。

当地方の庭で秋に株分けする宿根性の草花はクリスマスローズ、エビネ、ミヤコワスレなど多くの種類があります。

クリスマスローズ(キンポウゲ科)

無茎種のみ行います。3年位の古株は根が板状に硬くなっています。株の若返りを目的に掘り上げて株分けします。

エビネ(ラン科)

バックバルブと新芽を落とさないように掘り上げて株分けします。バルブだけの場合は、鉢植えにすると早く芽が出ます。

ミヤコワスレ(キク科)

花が少なくなるのは、株の周囲の土が硬くなり新芽が伸びにくくなるためです。新芽にできる花芽をつけて株分けします。

キキョウ(キキョウ科)

庭植えは、3年位で植え替えします。掘り上げた根を分割する時は、頂部の小さい芽を確認して植え付けます。

シラン(ラン科)

庭で増え過ぎると良い花が咲かなくなります。葉が黄化したら掘り上げ、株分けします。小球は1年後に開花します。

スズラン(キジカクシ科)

放任すると葉だけの株が多くなります。花芽をつけて植え替えます。愛らしい花ですが毒草です。

鉢植えのゼラニウム(フウロソウ科)は近年新しい花色や葉形の種類が多くなり、室内での冬越しが容易で乾燥にも強いので人気がある鉢花です。

ゼラニウムとぺラルゴ二ウム

同類の鉢花で四季咲き性の種類をゼラニウム、一季咲き性の種類はぺラルゴ二ウムと呼んでいます。当地方では、玄関や縁側に置いても越冬します。湿害に弱く水のやりすぎに注意して日当たりと風通しが良いところで育てます。

ゼラニウムの仲間

アイビーゼラ二ウムは、つる上の茎とつやのある葉の四季咲き性のゼラニウムです。吊り鉢仕立てで育てます。モミジハゼラ二ウムは、ペラルゴ二ウムの原種から育成された種類で葉の模様が改良されモミジ形の葉と朱赤色の細い花弁が特徴です。

植え替えと苗の育て方

花茎を摘心して植え替えをします。用土は市販の園芸用培養土に小粒の赤玉土を1割配合したものを用いますが、賛成土壌を嫌うので肥料石灰も配合して使います。切った茎は押し芽をして苗を育てます。

洋ランの中で寒さに強く地方でも育てやすい種類があります。購入した際に毎年咲かせるためにはその特徴を理解した手入れが必要です。

シンビジウム

シンビジウムの小型の系統は耐寒性があり、育てやすい種類です。春から秋までは屋外で育てますが、外気温が10℃を下回る頃に室内に入れて保温を始めます。開花している間は直射日光を避けて明るい日陰で育てます。

ミニカトレア

大輪にカトレアと異なり5℃あれば冬越しできる種類です。比較的低い温度で花芽ができるので年に2回開花する種類もあります。窓際のレース越しの日当たりで育てます。水やりが多いと根腐れをおこすので注意してください。

デンドロビウム・ノビル

ノビル系の原種を改良して生まれた系統で、一般にデンドロビウムというとノビル系を指します。耐寒性が強く5℃で越冬します。晩秋の6~7℃になると花芽ができます。ミニカトレアと同様に直射日光を避けて育てます。

花の特徴

ブラジル南東部原産の多年草です。冬に咲く種類はクリスマスカクタス、大輪種はデンマークカクタスと呼ばれています。日の長さが短くなると花芽をつける性質があります。同時に開花時期が遅いカニバサボテンがありますが育て方は同じです。

開花後の手入れ

花が終わった株は地際から3~4節で摘み取り、下部の形を整えて植え替えをします。植え替えは2年ごとに行います。摘み取った茎節は挿し芽をして育てることができます。

花の咲かせ方

明るい日陰に置き、9月下旬頃まで外気にさらします。10月に葉先の柔らかい新節を1~2節摘み取ります。そこに花芽がつきます。つぼみが付いている時期は鉢を異動させるなど環境を変えると花が落ちやすくなります。

冬越しの温度条件が高い種類

最低温度10℃以上必要な種類でレックスベゴニア、アフェランドラなど熱帯の湿度の高い地域の原産です。暖房機の温風が当たる所は株が早く傷むので注意してください。窓際に置いている鉢は保温のため夜間は部屋の中央に移動します。水やりは鉢が乾いて2~3日後にかけるようにします。肥料はいりません。

低い温度で冬越しできる種類

3~5℃でも冬越しできる強い種類もあります。シェフレラ、ベンジャミンなどです。この温度は植物を枯死させない生育限界温度です。寒さに強くするため秋口から水やりを控えてくることも大切です。ガラス越しの光は植物を元気にします。時々窓際に半日くらい出して日光浴をさせましょう。

室内で長く育てている鉢物類は水やりをしても土にしみ込まなくなり、茎葉の生育が悪くなります。植え替えをして元気な鉢植えにしましょう。

ゼラニウム

茎が長くなった株は半分位の長さまで切り詰めます。同じ鉢に植えるときは鉢土を1/3取り除き、市販の園芸用培養土に小粒の赤玉土を1割混ぜた用土に植えます。ゴロ土を多く入れると通気性がよくなり根の伸びが早くなります。

シャコバサボテン

植え替えは2年ごとに行います。開花後に下垂した茎を半分位まで切り詰めます。用土は園芸用培養土に小粒の赤玉土を2割混ぜて植えます。切り取った茎は挿し芽で苗が作れます。

観葉植物類

オリズルラン、サンセベリアなどは毎年植え替えする鉢物ではありませんが、葉色が薄い、水が浸透しないなどの場合は半分位鉢土を取り除き、古い根を切りつめて植え替えます。鉢底にゴロ土を入れて水はけを良くし、園芸用培養土に中粒の赤玉土を2割位配合した用土を用います。

花の特徴

原産地は南アフリカでランの仲間ではなく、ヒガンバナ科の非耐寒性多年草です。当地方では鉢植えを室内で楽しむ種類で花色は濃いオレンジや赤紅食が一般的ですが、白やクリーム色の種類もあります。

夏と冬の鉢植えの管理

4月になると株の中から花蕾が伸びてきます。開花した株は窓際の日差しを弱く調整した所に置き、水やりを十分に行います。花が終わったら夏から秋の間は玄関などの明るい日陰や遮光した涼しい所に置きます。直射日光を避けた屋外でも育てられます。10月下旬以降は室内で管理して冬越しは5℃以上の温度を保てる部屋で育てます。

株分けと植え替え

株が大きく育った鉢植えは花が終わる5~6月頃に植え替えをします。用土は根が太いので中粒の赤玉土と完熟した腐葉土を2:1の割合で配合し、鉢底にゴロ土を敷き水はけの良い土にします。株元の子株は葉が5~6枚ついて根があるときは株分けをします。肥料は屋外で管理してる間は緩効性の化成肥料を使い、室内では液肥を施します。